はじめに
はたして文明の発達は、病気になる人を減らしたのでしょうか? 増やしたのでしょうか? そして、現代の医療は真に病気を治しているのでしょうか? なぜこれだけ衛生状態がよくなり、医療技術が発達したにもかかわらず、膨大な医療費が必要になってしまうのでしょうか?
「病気を治す」ことの本質を追究していくと、病気の症状そのものを治すのではなく、「なぜ病気になったのか」「生きるとは何なのか」と、病気の原因となった生き方、考え方、生活習慣、社会環境、そして現代の文明のあり方を、よりよく変えていくことが大切になります。そうしないと、いくら病気を治す技術が進歩しても病気にかかる人は減らない、というまことに皮肉な現象が起きてしまうかもしれません。
これからは、「病気を本質的に治す医療」が求められ、それが常識になったとき、「病気で悩む人がいなくなる社会」が確立されていくことでしょう。
堅い話はこれくらいにして、そのような思いを持つに至った、人生でのいろいろな体験をお話していきたいと思います。本音でわかりやすく書くことを意識したため、表現が荒かったり、読みにくいところもあると思いますがお許しください。
自分のことを書くのはむずかしいので、友人に紹介文を書いてもらいました。あとは皆さんと本の中でお会いするのを楽しみにしております。
感謝 若林明彦 |