体験談
3日間飲まず食わずの断食体験
断食のお誘い
東洋医学を仕事にしようと思い、色々な治療院に見学に行った中で、代々木の「漢法赤ひげ堂」の竹内院長は達人の雰囲気がありました。竹内院長にお話を伺ったときに、私について質問をされたので、「魂の成長」に関心があって、インドに2年いたことなどを話しました。
すると竹内院長は、「若林さんは魂の成長を頭で考えているようです。3日間飲まず食わずの断食をして体で感じてみるといいですよ」と言われるので、さっそく断食することにしました。
断食の初日は飲まず食わずでも、何とかやり過ごせました。2日目になると体の毒素の排泄が始まり、息が輪ゴムのようなくさいにおいに変ってきました。体はだるいのですが、水分を摂らないことは思いのほかきつくありません。3日目になると体は非常にだるく、力も入りにくくなってきたのですが、何とか気合で乗り切りました。
断食明けの儀式
4日目の朝に断食明けをします。はじめにキュウリ、キャベツ、大根等の生野菜をたくさん食べます。そのあとどんぶりにお湯と梅干を入れ、梅干をほぐして塩からいお湯を作って立て続けに7~10杯飲みます。すると、消化管に大量の水分と塩分が急に入ってくるので、それを排出しようとして下痢が起きます。そのとき、腸の壁にへばりついている宿便を生野菜で削り取るという考え方です。
はじめのうちは、3日間飲まず食わずだったので、むさぼるように野菜を食べて塩辛いお湯を飲んでいきます。「五臓六腑に沁みわたるとはこういうことか!」と思うぐらい、食べ物や水のありがたみを感じます。しかし、どんぶり10杯近くの塩水を一気に飲むので、そのうち辛くなって飲めなくなります。
すると指導してくれている先生が、「頑張って飲んでください」と背中を押してくれます。そこできついのを我慢して飲み続けると急に下痢が始まり、腸の大掃除をしているような感じがしました。
終了後3日ぐらいは、心身共に爽快な気分ですが、食事を戻すと、体と心も元の状態に戻っていきました。断食明けに感じた大きな変化は、味覚が敏感になりました。断食明けの当日、蕎麦屋でそばのつゆを飲むと、舌に添加物がまとわりつくようで、まずく感じました。普通はそんなことは感じないので、不思議な感覚でした。