予防医学研究所ニュースレター2008.06

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2010.7.14            
 


予防医学研究所 ニュースレター 2008.06

皆さんお元気ですか。前回のニュースレターで折り紙コラージュのお話をしたところ、もっと詳しく知りたいという声がありました。そこで、今回はなぜそれを始めることになったのか、何に気づいて何を体験したのか、ということについてお話しさせていただきたいと思います。

 

家族に感謝するためにはどうしたらいいのか

私がはじめて折り紙コラージュに触れたのは昨年末、妻がアートのお店をオープンしたことがきっかけでした。約30人ほどの方と共にワークをしていくうちに、折り紙コラージュを通じて、直観が表現されているのではないかと感じました。
そこで、家族の感謝について、考えていてもなかなか感謝できないので、コラージュならヒントがもらえるかなと思いついたので、やることにしました。 アートができ、はじめる前に、どの色が誰に当たるのかを書いておいたノートを見るとびっくり。

中心のWみたいな黄色は私で、そのまわりの灰色は弟。そして、同じく黄色の私の下に青の妹が接しています。これを見てエーッと思いました。それは、いつも家族への感謝を感じてみると、弟と妹への感謝の度合いが少ないのです。アートが、弟や妹にもっと意識を向けて関わったらどうですか、と語りかけてくるようでハッとしました。
またその下の赤は妻で、赤の下のオレンジは母方の祖母、何かこの2人が緑の下の力持ちみたい感じ・・・。

妻にアートを見せたら、左側のぐにゃぐにゃしている青も妹なので、「妹さんは今、転換期でいろいろあるんじゃないの? あなたももっと意識を向けたら」と言われて、そうかなあと思いました・・・。また、右下のうすい黄色の娘の周りに、ピンク色の母が。そして、右上の濃い青の息子の周りには、きみどりの父が・・・。これは、娘は母になつき、息子は父になついているのでわかりやすい・・・。そして、中央の上の方には母を現すピンクの十字があり、その上に濃い緑の母の父がかぶさり、その上には父方の祖父が。
2人の祖父とも亡くなっているので、もしかしたら、これはエクサピーコさんレベルでのサポートを表しているのかなあと思いました。

 

アメリカでの体験

4月に、ファミリーの学びが必要かなあと思い、妻の里帰りに合わせてアメリカへ1週間ほど行ってきました。今回は、妻のお母さんが冬を過ごす家のあるフロリダです。午前は子供たちとアート、午後は子供連れで海やサファリパークやプールに行き、ゆったりと過ごしました。
着いた次の日、妻がジェネシス・ウェイのカードが出来たお披露目をして、ワークショップをやりました。その時フッと思って、「自分をサポートしてくれているセポーさんを感じてみよう」と思って折り紙のコラージュをはじめました。そして、自分のエクサピーコさんのイメージの折り紙のまわりに貼っていったのですが、それが何かいい感じ。

終わったあとに、何色がどういう役割をしているセポーさんかを感じてから、セポーさん全員の名前をトゥニングしてみたのですが、何か違う感じ・・・。1度に8人(?)トュニングするのは、早く、大きく、たくさんでちがうのかなと思いました。

 

 

エクサピーコの紙しばい

 

 

 

 

 

 

アメリカに行く前に会った友人が、子供に対して「何のために生まれ、何のために生きているのか」ということを親として伝えることが大切ではないかと思った。そこで、エクサピーコの紙芝居を自分で作って、子供に紙芝居をやったと言っていたのを思い出し、フロリダでは毎日3、4時間ほど、エクサピーコの紙芝居作りをしていました。

初めに、子供のエクサピーコは親を選んで生まれて来る。そして、エクサピーコは、楽しいことときついことを体験して成長する、というアートを作りました。(前ページの3枚の絵がそれです)
次に、「自分が出した振動波が自分に返ってくる」ということを、絵でどう表現したらいいのかなあと考えてしまいました。その時、ニューヨークタイムズの戦争の写真が目に止まりました。そして、これを使えばエゴを出すとメッセージが来てしまう、ということを説明できるかなあと思い、写真を切り抜いてコラージュを5〜6枚作ると、妻から「ネガティブな写真があってよくない」とのフィードバックが。

日本に帰ってから、友達に見せると皆が、「そのページからがちょっと違うみたい」と言うのです・・・。どうしてかなあと考えていると、友人から「説明しようとしてない?」と言われました。よく見ると、確かにそこから一生懸命説明しようとしているみたいで、妙に納得してしまいました・・・。

今回はアメリカに行って、一週間ボーッとしていたわけですが、時間があったのでリラックスしてゆったりとアートを描くことができました。それは、今まで感じたことのなかったセポーさんに意識を向けたこと。説明は違うと感じたこと。子供たちともゆっくり遊んであげることができて、アメリカへ行ってよかったなあと思いました・・・。

 

気づきのセミナーに参加した方の感想

 また、気づきのセミナーに参加した子宮癌の方の感想文を読んでいて、なるほどと思うことがあったので紹介させていただきます。
6月1日に初めて「ジェネシス・ウェイ折り紙コラージュ」に参加しました。きっかけは、今年の4月に子宮頚ガンT期と診断され、抗がん剤、手術をせずに治したいと思い、友人の紹介でこの気づきのセミナーに出会いました。訳もわからず、自分の思いのまま、折り紙を切ったり、貼ったりしていったところ、このようなアートが出来上がりました。
テーマは「家族に感謝するためにはどうしたらいいのか」というもので、ガンという病気に深い関わりのあるテーマだということでした。
出来上がって、若林さんから、「真ん中にある紫とオレンジは何ですか?」と聞かれたので、「紫は息子で、オレンジは娘です」と言うと、「何か中心の折り紙だけ他とは違って盛り上がっているよね」「ハイ」「それってどういうメッセージでしょうねえ」と言われて思い当たることがありました。
次にアートをやる前にジェネシス・カードを引いておいたのですが、そのカードを開いてみて、さすがの私もビックリ!!「Body Language」だったのです。そしてその絵の形が性器を表していること。中心の色が父を現す青。次が夫を現す黄色。そして娘のオレンジ、息子の紫になっていました。意味はよくわかりませんが、何かを感じたことは確かです。

若林さんから「まず意識を向けてみることから始めてみたら」と言われ、早速父親に意識を向けてみると、優しくなれなかったことが色々と出てきました。夫に対しても感謝をしたことがなかったこと。そして、娘、息子に対して、「生まれてきてくれてありがとう」と思えなかったこと等、色々な気づきがありました。

ガンは全身病で血液の汚れを、ガンというかたまりで凝縮しているということです。血をきれいにするにはどうしたらいいのかと考えていたら、ガンになる前の生活が次々と頭の中をよぎってきました。

とにかく毎日時間に追われていました。あぁもう5時だ、食事作らなきゃ。あぁ6時だ、出かけなきゃ。そんな毎日でした。心の余裕など全くなく、いつもイライラと殺気立っていたように思います。子供が話しかけてきても、「ごめん、時間がないから話しかけないで」としょっちゅう言っていました。笑顔など出ることもなく、怖い顔で生活していました。    

また、お金にもいつも追われていました。仕事を休みたいと思っても、休んだらダメだ!!お金が減るーと思って必死でした。
自分の体のことなどちっとも考えず、思うことは胸が下がっただの、太っただの、イヤなことばかりを思っていました。自分の体を愛するなど、ほど遠い意識で毎日をすごしていました。こういうことを続けると、血液が汚れてしまうのかなと。

もちろんお酒はあびるほど飲み、お酒が抜けない毎日を過ごしていました。夜中に食事をして、睡眠もまともにとらず毎日を過ごしていました。
だから余計にイライラが増し、子供が一緒にいることを否定して生きていました。おそろしいことに、私はこれが正当だと思っていたのです。借金を返すまではがんばらなくては!!の一点張りでした。

私はガンになって初めて、体の存在がわかったように思います。かけがえのないこの体を、愛するように生きていきたいと今は思っています。ガンにならなかったら、決してわからなかっただろうと思います。

ガンという病気は、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれたのだと思います。

これからが楽しみです。

 

 

予防医学研究所ニュースレター
発行人 若林明彦
サポート 宗さんと恒好さん、きのさんと清子さん。家族の皆さん。製作を手伝ってくれた方と読んでくれた皆さん、ありがとうございます。

 

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